ご安心ください
→あなたが望んで←
→やる条件がそろう←
この2点がなければ絶対にやりません

このページでは130年前にアメリカで産声を上げたカイロプラクティックの代表的な手技である”アジャストメント”(背骨ポキポキ)に関しての私の見解を解説します。
(以下、親しみを込めて”ポキポキ”と表記します)
痛くないですか?
多分ですが

こんな構図なのだと思います。なので私は恨まれたくないのでポキポキを望まない方には効果が期待できても絶対にやりません。でもご本人が望まれて、検査でやった方が良いと結果が出た場合のみに行います。
背骨ポキポキのアンケート
当院では初回の時にアンケートを取るのですが、その設問の中に背骨ポキポキに関する質問があります。
- むしろやって欲しい
- 必要なら受けても良い
- 怖いので嫌だ
この内『怖いので嫌だ』と回答される方は全体の約2割で、8割の方が『やって欲しい』『必要なら受けても良い』と回答されています。
当院では不調程度が中度、重度の方が多く(「初めての方へ」ページ参照)、本当に心から改善を望まれている方が多く、良くなるのなら受けてみたいとのお気持ちがあるのでしょう。
しかし、これはやりません。
これはやりません
(写真は説明のために撮影したものです)
●首のポキポキ
昔はこの手技も整体やカイロプラクティックでは当たり前でしたが、医療事故の多発により、特に首への回旋を伴う矯正は危険であるとの報告が出されています。当たり前ですが「事故が起きるまで事故は起きない」のですが、私の知る限り首への安全で正しいポキポキができる先生は一握りしかいません。
●腰、骨盤のポキポキ
これに似たストレッチは行う時がありますがスピードと力を伴うポキポキは行っていません。私も得意とするポキポキでしたが、なぜだか分かりませんが昔よりはお身体が弱くなっている方が増えている感があり、ある時期から止めました。人体構造的にも腰の関節はこの「ねじり(回旋)」には向いていないのです。
38年前、私が整体・カイロプラクティックの学びの門を叩いた時に大先輩から教わった言葉。それが
治すより壊すな
です。私が整体カイロプラクティックを学び始めた頃は、このポキポキが伝家の宝刀でしたが、40年も経つと環境や食生活などの様々な変化によって人々のお身体も当時とは何かひ弱になっているのか、「諸刃の剣」的になってしまった感が否めません。
これしかやりません
(BGMが入ります 動画の長さ33秒)
通称”膝打ち”と呼んでいますが、私の膝頭を使用して背骨の一部(胸椎下部)に一瞬にしてポキポキを行います。
「これも危険じゃないのか?」
とのご指摘を受けるでしょうが、筋肉を押す、揉む、関節をストレッチするなどの行為もリスクはゼロではありませんし、鍼灸のジャンルでもそうでしょう。ひいて言えば薬にも副作用がある訳ですから。
そのリスクを極力ゼロに近づける状況を作り探し出すのがプロのお仕事です。
私はご本人が望んで検査でやる価値があったとしても、年齢的や体系的なもの、骨粗鬆症によるリスクをなどを加味して判断しています。
やる理屈

狙う場所はここです
首の下から腰の上までの背骨を『胸椎(きょうつい)』と呼びますが、上から順番に番号が付いています(胸椎1番~胸椎12番)。
これの9番~12番の右側に特化しています(エリアで狙います)。
また、先の動画でも分かるように肋骨がフリーになっており、受ける方の姿勢も無理な態勢にはなっていません。これは背骨(胸椎下部)へのポキポキでは極力安全な方法と言えます
※浅い呼吸を深くできるようにするためと、心臓を元気にするためにもっと上を狙う場合もあります。
【5つの仮説】
●【ターミナルポイント】説
人は右利き左利きに関係なく左足荷重で右足で方向性を導き出す動作がやりやすいようになっています。運動会から五輪トラック競技にいたるまで全てが”左回り”ですね。下駄の響きも「カラン、コロン」と左右で音が違うようです。この左足が軸になることで身体全体に機能のアンバランスが生じ、その代表でターミナルポイント的な個所が背中の右側なのです。このエリアに刺激を与えることで、バランスの偏りを解放させようとの考えです。
●【神経センサー賦活】説
大木にツタが絡まるように背骨の周囲にも神経が張り巡らされています。特に背骨の前面(お腹側)にある神経は内臓の調整をしています。そこで特定の背骨に的確なポキポキ(刺激)を与えることでこの神経のセンサーにスイッチが入り、脳→筋肉、脳→内臓などの指令が賦活化されるのです。このシステムを利用する考えです。
●【防御反応】説
背骨を瞬時にポキポキをすると、背骨の上下を結ぶ小さな筋肉が一瞬だけストレッチされます。この時に「それ以上伸ばすな!」と防御反応が起こります。「防御反応?ダメじゃん」と思うでしょうが、私はこの防御反応を起こさせ、脳が「なんかいつもと違う刺激が来たぞ。それっ!」と“いざ鎌倉”的に働きださせることも大切と考えます。
●【脊髄の亡血】説
「亡血」という言葉は聞きなれないでしょうが中医学の考え方で、血液状態のタイプのひとつです。これは血液の流れが悪くなり、お身体の中に滞ってしまう状態を指します。背骨の中には”脊髄”と呼ばれる太い神経の幹がありますが、そこには大小の血管が張り巡らされていまして、それが何らかの理由でこの亡血状態になってしまう。これを背骨に刺激を与えることで解放させようという考えです。
●【先人の知恵】説
戦国時代(もっと前からかも知れません)、人を殺めるための「殺法(さっぽう)」と、負傷した仲間を蘇らせる「活法(かっぽう)」が表裏一体で発展しました。戦後GHQの方針でだいぶ封印させられたそうですが、それでも各地に整体術として脈々と受け継がれているのもあります。そのひとつを学ぶ機会に恵まれましたが、特に内臓系の疾患に対して背骨の右側をポキポキする教えがあります。これがターミナルポイント説と一致し、先人の叡智には驚かされます。
やる価値
私は5つの理屈により、ご本人が望まれて、なおかつ施す価値がある方のみに行います。
やる価値がある方
・生理時の不快がある方。現在起きている方
・なんか胃腸の調子が良くない
・『肝腎』の反応が出ている方
・そこの背骨エリアの機能的な不全により、上半身または下半身への影響が大の方
などです。加えて
・長年メンテナンスでお越しいただく方でポキポキが好きな方
開業してからしばらくの間、首~腰、骨盤、さらに手足の関節までポキポキを施していましたが現在はこのページで説明している背中の一部しか行っていません。でもそれが好きな方もいらっしゃいまして、その方達にはやっています。(もちろんですが、この方達はその価値があるお身体の反応をお持ちです)
ご指導した先生のお言葉

私は東京荒川区は三ノ輪で頭痛専門の整体院【かつみカイロ整体院】の院長をしています本屋勝海と申します。
当院は看板に掲げている通り、頭痛に特化したオリジナルの整体術で片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、さらにはお子様の頭痛と原因不明の頭痛に悩む方々を快癒に導いております。
訪れる方の6割が10代から20代の女性で、その内8割の方が頭痛と共に生理痛を持っています。
その生理痛を持つ方々にはご本人の了解を得て戸栗先生から手ほどきを受けた「戸栗スペシャル」(私は尊敬の意味を込めてそう呼んでいます)を施しています。
実に即効性があり、やった後もスッキリして、患者さんからリクエストを受ける時もあるほどです。
戸栗先生から教わる前も背骨のアジャストメントは行っていましたが、戸栗先生に徹底的に姿勢や狙う箇所、タイミングのご指導を受け、自信と結果が伴って来ました。
得意とする頭痛と共に生理痛の女性を救える武器になっています。
ありがとうございます。

このページを最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
私が修行を始めた時代は背骨の構造的な異常に着目し、位置的なズレを元に戻すという考えがまだ主流でした。
しかし近年、科学の進歩によって研究が進み、MRIやCTなどの画像診断装置を用いた研究などによって「背骨の変位」「ゆがみ」「ズレ」そして「神経圧迫」の考えは完全に覆されています。
そうです、残念ながら「背骨の歪みが根本」という構造的な考えはもう通用しなくなっているのです。
私はこのページでお話しています通り5つの理屈を元に、条件が揃った方に施していますが、もしかしたらさらに科学技術の発展により新たな可能性が見つかるかも知れません。期待しています。
当院の施術は民間の健康法で「法に基づかない医業類似行為」に含まれます。したがって診断・医療行為は一切行なっていません。掲載されている内容は戸栗の長年の経験則による考えであり、またお客様からいただいた感想は個人のものであり効果を保証するものではございません。
お電話ありがとうございます、
旭カイロプラクティックでございます。